土手にやってきた。何をしにきたってもちろん飯を食わないと死んでしまうので食材探し。ここならスーパーとは違い3密を防ぐこともできます。
少し歩くとノビルが群生しているポイントがありました。
大きそうなものがあるので、さっそく味見をしてみます。
やっぱり玉ねぎやネギのような辛味がありますが少し甘味もあります。
これは料理につかえるのでキープ
そしてまたしばらく歩くとハマダイコンを見つけました。
この時期のハマダイコンは大根と同じ形の白い花を咲かせているのでわかりやすい。
花が咲いているので根の部分が固いかもしれない あるいは いわゆるダイコンの抽だい(花が咲くこと)と同じく真ん中にすが入っているかもしれない。
本来、ハマダイコンは実(種子)を食べる。種ができ始めている時期なのでサヤエンドウのような果実を持って帰り塩茹でして食べるのも良い。ちなみに生で緑色の丸々とした種子を食べると大根の味がする。
ノビル、ハマダイコンと入手したのでこんどはタンパク質が欲しくなりました。
あわよくばダイコンがあるのでぶり大根ができるんじゃないかと考えましたがこんなところからはブリなんて釣れませんが、足元には…
ボラ。この時期は稚魚が群れているのを見たことのある人が多いと思うが、成魚もこうして河口付近に集まっている。ここは住宅街を流れている川というより用水路で数十メートルで海だ。非常にボラが多い。
このブログの古参ユーザーなら知っていると思うが、私が使っているスピニングロッドはBenesse(進研ゼミ)の努力賞ポイントでもらったバスロッドである。
この竿で過去に大きなボラを2匹釣り上げているがそろそろこの竿も経年劣化が目に見えるほどになってきた。特に内部のサビや樹脂製の部品にヒビが入っているのは致命的でそろそろ高負荷をかけられなくなってきた。
といってもかかってしまうものはかかってしまう。
竿がすごくしなります。橋桁にラインが擦れて切れてしまいそうなため、場所を移動し…
見事、キャッチすることに成功!
わかりづらいかもしれませんが、上顎がっぽしみたいですね
これ、過去のシリーズでもありましたよね???デジャブ感じましたよね????
ボラってコケというか藻というか、捌いた時にわかるのだが泥ごと食べていることはわかっているのだが、どうもルアーなどでも釣れることがあり、単なるスレ掛かりとかではなく明らかにボラが食べにきているようなのである。
持ち帰って捌きましょう。このボラを持ち帰る際に一部始終を見ていた犬を散歩中のおじさんに「ボラを食べるのはやめとき」「食べても臭いから捨てることになる」などと忠告された。だが私はそんな忠告なぞ聞かない。確かに以前に食べたボラは身が煮ても焼いても揚げてもスライムのようだったが、同時期に友人が釣ったボラを食べると普通の魚で美味しいものだったので全てのボラが食えない訳ではない。また「臭い」「汚い」など血抜きや鱗取りなどの作業工程や調理方法次第で解決できるのだ。
それを一概に"泥臭いから食うな"というおじさんは私より年齢という面において社会経験は豊富であるが、ボラを食べることに関してはまったくの素人のようだ。
よくある例としてイノシシ肉を「野生動物」「獣臭い」「汚そう」などの理由で自分が食べないのはいいが、他人に自分の価値観を刷り込もうとする行為は私の嫌いな人種だ。
話が逸れたので元に戻す。ハマダイコンは種子の方を食べるのだが、根の部分も食べることができると思い、ぶり大根ならぬボラ大根をつくる。
完成したたのが下の写真
なんだかいい感じである
材料および工程はぶり大根と同じなため特にいうことはないが、ノビルをペペロンチーノに入れるニンニクのように潰して入れているのは臭み取り用で、ぶり大根でいう生姜の代わりになる。もし作られる場合は別にノビルなんか使わずに生姜チューブなどを使っていただきたい。
気になる味の方は…
私は普通にうまいと感じた。
ただ、少し臭みがあり、ノビルだけでは消し切れないのかもしれない。そして以前に食ったボラとは違い、ちゃんと繊維の方向に身が割れる。ちゃんとした魚の身だ。
ハマダイコンはただの大根であった。動画や画像を見てもらうとわかるかもしれないが、調理工程で表面の皮を剥いただけだったが それよりももっと内側の形成層を削りとらなければならない。なぜかというと普通に固いからだ。
逆に言えばこのものすごく繊維質で固い形成層以外はただの煮物に入っている大根の食感、味なので普通に美味しくいただけるのだ。ハマダイコンは実も葉も根も食えるので非常にお得だ。もしハマダイコンの根を食べるのであれば花が咲く前に収穫することをおすすめする。
今回釣り上げたボラのおかげで大幅に食費を削減することができた。そして美味かった。
釣り上げたボラ、獲ってきたハマダイコン、ノビルに感謝するまつもとであった。