一人暮らしの学生というのは、色々なことにチャレンジをしたくなる衝動に駆られます。なりませんか??
バイオ理系である私は発酵学という分野を少し学びましたので、作ったことないけどチーズを作ります。
そしてこの日のために納豆を食べずに生活しました。
なぜ、納豆を食べていないのかというと納豆菌はめちゃめちゃ強い(語彙力)
培養や食品関連の勉強、仕事をされている方なら直ぐにわかると思います。汚染(コンタミネーション=略してコンタミ)するからです。
納豆菌は芽胞という休眠状態になると耐性能力を獲得します。芽胞は熱に強く、100℃で沸騰させても死にませんし、-100℃でも耐えることができる。紫外線(UV*1 ) にも強いし、真空にも耐えることができ、酸やアルカリにも強いという特徴があります。もし、培養室で納豆菌をバラ撒くといったテロ行為*2を行ったら、培養室内をホルマリンなどでガス滅菌しないといけません。
説明が長くなってしまったので、ここで材料紹介。
写真では牛乳、レモン汁、レンネットを今回は用意していますが、牛乳、ヨーグルト、レンネットの方が本格的というか絶対いいよね。牛乳は入手しやすいSEIYUのものを使いました。
鍋に牛乳を入れて温めます。沸騰はさせずに60℃くらいを保ちましょう。
この後にレモン汁を添加するかヨーグルトを添加して保温します。
乳にレモン汁や酢などを添加するか、ヨーグルトを添加して乳酸発酵させて「酸乳」にして、そこにレンネット(酵素)を添加することで、乳中のカゼインとカルシウムが結合するので固まります。
私はレンネットを3g買ったのですが、はっきり言ってそんなにチーズを作りません。それにしても3gで牛乳50Lも固めることができるってすごいな…
レモン汁を添加しました。レモン汁だけでもある程度は固まっています。(タンパク質変性)
温かいうちにレモン汁を添加して攪拌させたのちにレンネットを耳かきひとさじ程度の量を添加して軽く攪拌して放置しました。写真はその後の工程で、杏仁豆腐のような固まりを包丁で豆腐を切るようにカットしていき、水分を飛ばすために加熱しているところ。
上の作業後、ホエーを抜きますが手が滑りザル内にぶち撒けてしまいました。でもホエーとカードに分離できましたので良しとするか。
カードを適当な容器に入れて水分を搾り取ります。
水を入れたペットボトルを重石にしました。たぶん、腕力で水分を搾った方が良い。
水分を搾った後、海水くらいの濃度の塩水(3%)を入れたタッパーにカードを浸けて冷蔵庫へ。翌日、取り出して乾燥させました。本来なら外で乾燥させたかったのですが、雨が降っていたので冷蔵庫に入れておきました。
そして、そのまま忘れていました(笑)
月日は流れ、数ヶ月後(はっきりと覚えていない)
なんかいい感じに??
ただ、食うと食中毒を起こしそうなのでさらに熟成?させようと思います。
レモン汁でなくヨーグルト(乳酸菌)でやった方が絶対良かった…すごく後悔しています。
いずれ食べてみたいと思います。乳酸菌なんか添加していないので熟成されるか分かりませんが、いい感じになったら食べてみます。今回はここまで