まつもとの雑記

理系のオタクが一般ピープルには理解されない"ディープな"趣味について書き綴ります

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Twitterでエセアニマルライツ・エセヴィーガンな活動をしている奴に物申したい

ここでは虐待されている愛玩動物(ペット)や保健所で殺処分を待っている愛玩動物(ペット)が可愛そう、誰か飼ってあげることができる人はいないか?と探したり、一定期間引き取って面倒を見る人たちのことを動物愛護団体と呼ぶことにします。というか一般的にそうだと思います。

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こういうアカウントはゴマンといる

ではタイトルのエセアニマルライツ(エセ動物愛護団体)は何なのか

簡単に言うと、「山に餌が少ない、野生動物が可愛そう」という理由で野生動物に餌付けをしてしまう残念な人たちのことを指す。

特に現在多いのが鹿に餌付けをするパターン(奈良公園は例外)

餓死してしまう、可愛そうだからといって餌を与えている人たちは鹿が自然環境中で餓死することはありえないという、頭がかなりお花畑な人たちなのである。

 

また、エセヴィーガン食物連鎖を無視し、時には「肉食は不健康」「肉食は悪、残酷」「野菜は健康」という刷り込みを上で挙げたエセアニマルライツと同様に自分の意見を他人に押し付けているヤバイ人たちのことである。本来のベジタリアンヴィーガンは過激な人たちではないことは初めに忠告しておく。

考え方を変えれば家畜動物を人間が飼育(肥育)することは安全に種を保存することができるいわば共生関係と考えることもできるよな

確かに肉特にハムなどの加工肉は発がん性リスクが無いとは言えないが、菜食主義にも欠点があり

 

・いわゆる植物食だけでは必須アミノ酸を十分に摂取できない

EPADHAなどのオメガ3脂肪酸の不足

・鉄分の不足する可能性 高

 

この不足したものを摂取するためにサプリメントを摂っているのかもしれないが、卵を食べると子宮ガンになるだの肉を食うとガンになるだのもう少し科学的な視点から発言して欲しいものだ。

私が賛同できない理由は医学、農学の知識も無いような人が不安を煽るような形で菜食の良さを広める活動を人の良さを広めようとする姿勢が気に食わない。こういう活動をしている人たちのサイトは気になるのでチェックはするが、菜食主義貫いてる俺らカッケーし良い生活だぜ、動物殺してる悪い奴とは違う、おまいもどう?みたいな感じに腹が立つ。ペット(イヌやネコ)にも菜食を貫いてる奴らにはもう何もいうことないよ…

 

少々書き綴りすぎたので本題のエセアニマルライツな人たちがしている野生動物の餌付け行為について自分の見解を記す。

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人が近づいても全く逃げない鹿。餌付けで人馴れしている

餌付けをすることによって餌付け行為を受ける動物(ここでは鹿)の行動や繁殖に直接的な影響を与えるほか、誘因(餌を求めて他の生き物がやってくる)、感染症を蔓延させるなどの間接的な影響もある。そのため、行政から餌付け行為は禁止している。

例えば、広島県宮島地域の鹿の餌付け行為についての見解

www.pref.hiroshima.lg.jp

エセアニマルライツな人たちがいう鹿を守る、人間と鹿の共存という目標と行政が行っている活動の到達地点は一緒であるがエセアニマルライツな人たちは理解ができないためしばし衝突がある。

ここでエセアニマルライツな人たちは「鹿が観光目的のため移入されて増やされ今は放置されているから…」という理由で餌を与えているようだが、普通は人為的に移動させられた生物はいわゆる外来種であるから、できるかできないかはさておき、生態系の健全な状態(元の状態)に戻すためには外来種(ここでは移入された鹿全て)を排除することが好ましい。本来ならね。

そしてアニマルライツな人たちが(餌付けをやめると)多くの鹿が死ぬことを危惧していると思うが、自然界でもごく普通に見られることで、例を挙げると「なり年」がある。

なり年は何ぞや?という人に説明すると、いわゆる植物の生存戦略で、実がよくなる年(なり年)と実が全くならない年を交互に繰り返すことで子孫を残すという戦略なのです。このなり年と不作年ができる原因は諸説あり、受粉から果実形成までの期間が長い果樹などにみられ、ある年にたくさん実をならせると翌年は花をつける数が減る(前年に果実形成に使われる光合成産物が少ないため)などと言われているが個々の木となり年が同調するものなど例外があります。

 

例えばドングリなどを思い浮かべてください。ドングリは色んな動物の餌になっています。ここでドングリが毎年、同じ量のドングリができるとしたら、その年に動物にドングリを全て食べられてしまった場合、子孫が残せませんよね?これは大問題。

 

なので1年目にドングリを大量に実らせます*1。すると餌資源が豊富なので動物が増えます。しかし2年目でドングリが全くならないと増えすぎた動物たちは餌が無くて困ります。ここで餌が十分に摂れなかった動物は死んでしまうのです。(自然の摂理)

3年目でまたドングリを大量に実らせるとどうなるかわかりますよね?

2年目の餌不足で動物の個体数が減っていますから一部のドングリは動物たちに食べられず、無事に発芽することができるのです。

野生動物は自然界では個体数を増減させながら種を維持しているのです。

ですから、人が手を加える(餌付け行為)することで

1.人の餌付け行為で生存できる鹿個体が増える2.(鹿が子を産める)子孫が増える3.(鹿の被食圧が高まり)山の植物が減る4.土壌流出5.エセ団体が餌付け(上の1.に戻る)

という悪循環を起こしてしますのです。鹿のためにもやめましょう。可愛そうです。

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土壌流出が原因で倒木したコナラ

 

 

*1:※実際は数年おきになり年がくるといわれています