まつもとの雑記

理系のオタクが一般ピープルには理解されない"ディープな"趣味について書き綴ります

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スーパーのナマコを水槽に入れてみる

明けましておめでとうございます。

タイトルの通り新年一発目から私らしい事をします。

みなさんお持ちかね?のスーパーで売られている生き物を水槽に入れるコーナーです!

スーパーでナマコが売られているのを見たことはありませんか?

既に刻み込まれているものが殆どかもしれませんが、私の住んでいる近辺のスーパーを6軒はしごして刻まれていないナマコが売っていたので買いました。

お値段は1匹600円ほど

高いのか安いのか私にはわかりません。

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水槽に入れるまで生きているのか死んでいるのかわかりませんでしたが、水槽のガラス面にへばりついているので生きていますね!

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水槽の上からの写真です。思ったよりナマコの大きさが…

売っているときはかなり小さかったのですが、意外と大きいような。。。

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ナマコの腹には管足という吸盤のある足がついています。

お気付きですね?そう、ウニにも管足があります。

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ウニの管足

そうです、ウニもナマコも棘皮動物なのです。

棘皮とあるのでウニの事しか指していないように思われがちですが、ナマコやヒトデ、ウミユリの仲間などもこの棘皮動物というグループに属します。

そしてこの棘皮動物というグループ、再生力が強いことでも有名です。ヒトデ、クモヒトデは真っ二つに引き裂かれても再生して2匹になるほど。今回の主役のナマコは、刺激を与えると敵から身を守るために内臓を体外に放出してしまいますが、1〜3ヶ月ほどで再生します。

放出された内臓は魚のエラに絡みつき、魚が呼吸ができなくなります。恐ろしいですね。

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水槽に対しての存在感がすごい

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それにしても、デカイ

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ナマコは何を食べて生きているんでしょうか?水槽の掃除屋として売られているのを見たことがありますが…

これは観察するのにふさわしいです。食べずに飼育してみましょう。

 

という訳で、今回はスーパーに売られているナマコを水槽に入れてみるでした。結果としてナマコは生きていました。あと、すごく大きいです。

 

ナマコについては飼育記録をつけていこうと思っていますので、お楽しみに

モクズガニの季節がきました

クソ寒い真夜中に川遊びをして風邪をひいた、まつもとです。

モクズガニの準備はできていますか?

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モクズガニのオス

モクズガニは淡水に生息するカニの仲間では大型になる種類で、英名の”Japanese mitten crab”(日本の手袋ガニ)の由来になるほど鋏脚(ハサミ)に毛が生えているのが特徴。ちなみにこの毛、脱皮直後は白色をしており、当時飼育していた幼い頃の私は「カニが玉手箱を開けて歳をとった」と思っていました。白色の毛はだんだん黒褐色になっていきます。汚れた川で捕獲した個体は、毛の部分から汚れが出てきます。。。

モクズガニは主に淡水域で見られるのですが、ほとんどの個体が秋から冬にかけて産卵するために海に下ります。つまり、川の上流で石をひたすらひっくり返して捕獲しなくても、河口付近に行くとわんさとカニが取れるのです。これにはどこかの星の王子べ◯ータみたく「モクズガニのバーゲンセールだな」と言ってしましそうです。

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どこかの星の王子 ©️鳥山明/集英社

前回はモクズガニをルアーで引っ掛けて回収するという方法でしたが、あれは効率が悪い。カニ*1は(私がモクズガニを捕獲しているとことでは)使用しても問題ない場所なのですが、モクズガニよりもマハゼが入るのでボツに。今回は網で回収します。

(モクズガニとの初遭遇が住宅街で魚を釣って食べるシリーズで、それからも度々出てきていました。)

matsup.hatenablog.com

matsup.hatenablog.com

 

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懐かしいあの場所

(Mr.都市伝説 関暁夫風な口調で) 来たよ!

 

この付近は汽水域です。やはり、モクズガニの凄いところは浸透圧調整能力でしょうか。

汽水域ではなく完全に海の環境にいるモクズガニを見たことがあります。モクズガニは汽水域の塩分の薄い環境や海、塩分濃度が高くなる干潟の環境にも適応できます。

さっそく川を覗き込み、モクズガニを捕獲しようとしたら足元に何かが寄ってきたではありませんか!!

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ネコでしたー

すごく甘えてきましたのでモフりまくりました。

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足元(川の方)はこんな感じ

くれぐれも落ちないように注意されたし。2mほどの高さで満潮時の水深が60cm。今は干潮のタイミングなので浅いところで3〜40cmほど。底はコンクリートなので普通に体を強く打って死にます。

 

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過去の写真から。赤の丸印の中央に見えるのがモクズガニ


水深があったのでウェーダーを履くのは諦めました。深いところだと寒中水泳になってしまいますからね。柄の部分が2mほど伸ばせる玉網で回収します。

いざ捕獲と、思ったら近所に住むおじいさんから「寒いから」とコーヒーの差し入れが。このおじいさん、毎年私とこの場所で釣りの話をする知り合いです。私との年齢差は67歳差で大ベテラン。歳なので小型船舶やら免許を自主返納したらしいです。

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川で遊んでいたら変態と間違われる…そんな時代でも優しい人はいます

手が汚れているのはダイワのウェーダー修理のボンドがついているだけです。洗っても取れませんでした。

 

ダイワ(Daiwa) ウェーダー補修ボンド2 04920370

ダイワ(Daiwa) ウェーダー補修ボンド2 04920370

 

 

モクズガニ獲りのことを失念していました。再開

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玉網の柄にライトをくくりつけて捕獲しています。暗くて何なのかよくわからないと思いますが。。。

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フナやハゼも捕獲できました。カニの写真を撮ろうとしたら雪が降ってきて寒かったので帰宅。

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どうですかね、画像から伝わりますかね?カニカニしさが

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茹でガニ。熱が取れたら冷凍しておきます。近々おしゃれな料理でもしようかな…

*1:私の経験上、モクズガニの若い個体は植食で、成熟した個体(=大きい個体)ほど肉食になるので、カニ籠には大型の個体が集まりやすくモクズカニを捕獲するのにオススメ