まつもとの雑記

理系のオタクが一般ピープルには理解されない"ディープな"趣味について書き綴ります

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イシガメの様子と生き物を飼育するなら覚悟がいるという話

元々はかなり小さかったのですがよく見ると甲羅に成長した跡があります。

特にうちのイシガメは元々が黒めの色をしていたので、動画などを見ると成長した部分だけ綺麗なオレンジ色が出ています。


カメに餌を与えると競争がはじまる

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木と同じようにカメの甲に年輪があるのがわかりますね。

なんで年輪があるのか?

理由は、夏と冬では成長速度に差があるからなんです。

何回冬を越したのか線を見ればわかるので、ある程度の目安になります。

しかし、年をとると線が消えてしまうカメもいるので必ずわかるというわけではありません。

※カメなど生き物を触った後はよく手を洗いましょう

(カメなどの爬虫類を感染源とするサルモネラ症の事例が報告されています。)

 

イシガメの記録は卵から孵化するところからスタートしました。


イシガメが孵化しました!

本当にあの時、卵が乾燥してへこんだ時は「これはやってしまったな」と思いました。

確実に死んでしまった。やはり、土から出したとしてもミズゴケを巻くべきだった…などと少し雑に扱ったことを後悔しながら、ダメ元で水を含ませたティッシュでくるんでやり、プリンカップの中に入れて見守りました。その後の検卵で中のカメが動いた様子が見られたのでとても驚きました。


食べるのがヘタクソなイシガメ

野生下では孵化した後も土の中で過ごし、春になると地上に出てきて活動を開始すると言われています。しかし、部屋の温度が暖かかったのか1月〜3月の暖かい日には冬眠から目覚めていて動いていました。

過去に子亀を飼育していましたが冬眠は難易度が少し高く、栄養状態が悪い個体に冬眠させるのはかなりリスクがあります。特に今年は暖かい日が多く、うまく適応できないカメが多いと思います。起きているのに餌を食べない→餌を食べないけど起きているからエネルギーを使ってる→いつのまにか死んでいた なんてことが多かったのでは?

私の友人が飼育しているかなりしっかりとしたカメも、実家の5年目になるイシガメも暖かい冬の影響?からか冬眠に失敗して死んでしまいました。

冬眠させるべきか否かはかなり難しいです。

それに比べるとこの子亀たちは元気で、冬眠失敗の恐れなんてなさそうな大きい個体は餌を入れても食べなかったのに対して子亀はガツガツと食べていました。

やはり食べることのできる個体は残るのだと。私たちもしっかりと食事を摂りましょうね?


餌を食べるニホンイシガメが可愛い過ぎてつらい…

4月になるとすごく食べるようになりました。もう、食ってすぐに水が汚れるのでその都度水換えそしてあげないといけません。ろ過装置を入れてもいいのですが水換えを高頻度ですがすると無くても飼育はできます。特にイシガメは皮膚の病気になりやすいので清潔な水に保ちます。

 

こうしてみると、卵の時から様子を観察して時には失敗することもあり、驚きがあり、新たな発見があり、、、と、まるで育児のようです。視点を変えれば辛いことであったり、面倒なことであったりします。(表現として挙げましたが、もちろんカメの飼育よりも育児の方がしんどいのですが)しかし、辛い・面倒だというデメリットがあったとしてもそれを忘れさせてくれるようなメリット、感動や幸せがあるのもまた事実だと思います。

後半は生き物を飼育するのには覚悟が必要だという話

昨今問わずペットを飼いきれないから野外に放つことが問題になっており、直近では日本熊森協会が捕獲されて引き取った熊3頭が弱ってきたから山中に放獣したというニュースが話題になりました。

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何度も言っていますが、生半可な気持ちで飼育してはいけません。単に「かわいそうだから」という感情で野生動物を拾うことはあるかもしれないが、その後 手に負えないから放つというのは無責任にも程があります。

生き物を飼育するのは立派な育児みたいなものです。愛情や責任を持って子育てができないのなら子供を作るべきではないと一緒で、愛情や責任を持って生き物を飼育できないのなら飼育すべきではないのです。覚悟が足りないのです。

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貧乏人が生き物を飼育するな!とは言いません。りんごなど果物を食べるイメージがあるリクガメを飼育していますが、野菜よりもタンポポが好きでよく食べるように、実は餌コストがかからないかもしれない。これだとお金に余裕がなくても大丈夫かもしれないが、病院に連れて行って手術を受けさせた経験もある。生き物なので何が起こるかわからない。それは人間も同じだ。

餌代や光熱費、手術費用をさっと出せないようなら飼育すべきではないのだ。

いや、手術を受けさせなくてもいいのでは?野生動物は怪我をしても医者が見ることはほとんどないだろうと言われるかもしれない。手術を受けさせる/受けさせないは自由だが、まつもとは怪我をしているのに放置することはやってはいけないと思うのだ。

野生動物は文字通り”野生”で人が飼育していない自由の身の動物なのだから、鳥だと巣立ち雛や少し弱っている鳥は基本的には人が手を出さない方がいい。生きることもあれば死ぬこともあり、何か他の動物に食べられたりすることもある。死というあまり目にすることの無いイベントは意識し辛いが、生があれば死も当然ある。それが自然の摂理であり野生だ。

だが、ペットは野生動物とは違う。

 

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犬や猫は面倒だけど生き物を飼いと思うなら、余程のことがないと失敗しない金魚鉢に砂と水草と金魚かメダカを入れて飼うのはどうか?

そこで育てるということについて改めて考えてほしい。単に餌だけやるのか、自然の一部を切り取ったような環境を再現するのか、孵化した稚魚を隔離して増やすのか、水草だけの水槽を作って水草を増やすのか。色んな楽しみができると思うが、育てることが楽しいよりも”面倒だな”が勝ってしまうのなら簡単な魚を飼育することすら向いていない。楽しいと思えて自発的に動けなければ生き物を飼育するべきではないのだ。

 

人の思想を強制することはしませんが、最近は価値観がズレているというのか(場合によっては私が異常で周りが正常なのかもしれないが)ニュース等で悲しい出来事を見ると何かがズレているのか、覚悟ができていないのか何なのか…言葉に言い表せないうやむやとした気持ちになる。