まつもとの雑記

理系のオタクが一般ピープルには理解されない"ディープな"趣味について書き綴ります

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ヘアリーベッチが有用という内容がほとんどなので侵略的でヤバイということを紹介する話

ヘアリーベッチというマメ科植物をあなたは知っているだろうか?

今まさに花が咲いているはず。土手に行けば紫の花が目立つので簡単に発見できるだろう。

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ヘアリーベッチの花

ヘアリーベッチ有機農法を行う場合に非常に有用であって、ヘアリーベッチを用いることで補助金を出す自治体もある。花から取れる蜜はレンゲに匹敵すると言われているし、マメ科植物なので根に根粒菌*1を持っており土壌の肥沃化してくれるため、化学肥料の節約にもつながる。*2

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ヘアリーベッチ根粒菌

そしてアレロパシー*3を有する植物という点と、匍匐(ほふく)性で地面を覆うことができる点があり、作付け前の畑で育てると雑草防除の効果がある。また、マルチの代わりにコンパニオンプランツとして植えることで雑草防除効果と土壌の肥沃効果のどちらも得ることができるので、有機農法に使われる。

簡単にいうと植えたら雑草抜きしなくていいし、肥料もいらないよという話。そらヘアリーベッチを使おうという話になるよな。

ただ、上で書いたようにアレロパシーを有するので野生化すると在来、外来種問わずにヘアリーベッチより草丈の低い植物やアレロパシー耐性がない植物は枯れてしまう。

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見づらいかもしれないが、画像の紫に見えるもの全てがヘアリーベッチの花だ。

とても繁殖力が強いため、河川敷のほとんどがヘアリーベッチで埋め尽くされている。

ヘアリーベッチ農水省の指定する「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)」に指定されているようだが、この画像を見たらわかるだろう。

 

既に野生化してしまっているので

適切な管理ができていないのである。

 

だから、県のホームページでやれ地球に優しいだの、有用だのをいう前にもっと危機的な状況だということを知っておかなければならない。分かったか?クソ兵庫県

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何も対策が取られない場合、将来的には河川敷全てが紫に埋め尽くされるであろう。

有用だけど害悪という、非常に悩ましい植物である。。。


【超・侵略的】土手に繁茂した外来種・ヘアリーベッチがヤバ過ぎる

 

あなたはどうするべきだと思いますか?よかったらコメント等に書き込んでください。

ちなみに私は兵庫県民です。兵庫県をクソ呼ばわりしてることに言及はしないでください。あくまで兵庫県民が自分の住んでいる地域をディスっているだけに過ぎないので。

 

*1:宿主(マメ科植物)の根と共生しており、根粒菌は空気中の窒素をニトロゲナーゼ還元してアンモニア態窒素に変換して宿主に供給する=空気中の窒素を土壌に固定する=窒素固定と呼ばれている

*2:化学肥料を節約することは河川の富栄養化の防止、肥料を作る際の石油の消費、温室効果ガス(一酸化炭素)の削減にもなる

*3:他の植物の生育を抑制する化学物質。連作障害みたいなもの