???「バイオ理系は数学ができなくても理系を名乗れるとは」
???「"バイオ理系"は所詮…(中略)"敗北者"じゃけェ…!!!」
壮大な出オチすまそ
タイトルの通りです。私がラボに行かずに自宅で植物や菌の培養をするため、DIYに挑戦する話です。
まず、クリーンベンチとは何ぞや?となる方が多いと思うので説明すると、生物学的な研究(植物や微生物)で埃や空気中の微生物の混入(コンタミネーション)を避けながら作業(=無菌操作)を行うために使う、箱みたいなものです。
理系に進んだ者なら誰でも一度は"クリーンベンチが欲しい"と考えてしまうが、どう考えてもコスト面で貧乏学生には購入できないのだ。。。
画像のように、本格的なものでは卓上のものでも数十万円はする。
(私が欲しいのは上の画像のクリーンベンチだが…)
ここで無菌箱をつくればいいのじゃないいか?と思った人がいるかもしれないが、言わせておくれ。
俺は無菌箱やのうて
クリーンベンチが作りたいんや。
そして検索すれば先駆者もチラホラいる!!
という事で材料集め。
本当は四角い衣装ケースで作ろうと思ったが、何やらいい形をした収納BOXが売っていた。ロマンがありそうなので購入した。上に乗っているのは100均で購入したアルミシート。
手始めにこの収納BOXから改造した。
アクリルカッターやプラスチックカッターなんぞありません。バーナーで包丁を炙り、カットしていきます。この際、煙を吸い込みすぎると気分が悪くなるので注意されたし(実話)
空気清浄機を乗せるための穴を作ろうと思いカットしていましたが、この収納BOXが半透明な事を忘れていました。こんな磨りガラスみたいなものでは作業に支障が出そうなため、アクリル板を設置するための穴も開けておきました。
早速、アクリル板を購入して取り付けてみます。このアクリルも同様でバーナーで熱した千枚通しで穴を開けてから作業を行います。そのままハサミや包丁、キリや千枚通しを使うと、パキっという音を立てて割れます。多少人体に有毒なガスを吸うことになっても穴を開けたりするならこの方法がいいと思いますよ。
蝶番を取り付けると開閉できるようになるので取り付けてみた。これがコンタミする原因にならなければ良いのだが。。。
上から見るとこんな感じ。どう考えても蝶番の付属のねじが長かった。特に困らないのでこのままで良いと思っている。
次に殺菌灯とHEPAフィルターを入手してこのクリーンベンチに取り付けるのだが、一番コストがかかるのはこの2つだ。密林*1のサイトを見ると中華のアヤシイ物が安く売っているので、人柱になるんだという覚悟で購入。
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(正直、不安すぎる)
ポチってから2〜3日後に手元に届いたので開封の儀へ。
ダンボールを開封する時は包丁を使ったらストレスなく開けることができます。これ、あまり知られていないライフハック。
先に殺菌灯を取り付けてみた。
上に置いてい卓上空気清浄機はまだ上に乗せているだけだが、おおよその形が見えてきたのではないか?
空気清浄機を取り付けてみた。
本物のクリーンベンチには0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上取り除くことができるHEPAフィルターで濾過した空気が出てくるが、この中華空気清浄機もHEPAフィルターと謳っている。はたして、、、
それよりも致命的なのが電源ボタンの位置。スイッチのオンオフが自作クリーンベンチ内にくる形になってしまった。
意味はないと思うが、風が分散するようにと100均のカゴを改造して取り付けた。ただ、私が思っていた以上に空気清浄機の風圧が弱い。
なんやかんやあって完成。
蓋を開けるとこんな感じに
直視厳禁。一応、殺菌灯
プラスチックやゴムは劣化してしまうが、滅菌されるなら…
こんなただの収納BOXが
なんという事でしょう。匠の技で無菌操作ができるように!!
これでランとか食虫植物を培養してやるぜ!!