これは早春のある日のこと。
Googleでいつも釣りに行く池を検索すると、1つの口コミが私の目に留まりました。
その口コミがこちらです。
(※投稿者のアイコン等にはモザイク処理をしております)
この方がコクチバスしかいないと言っていますが、小型のオオクチバスのことを指しているのだと思います。なんせ、ここにはコクチバスはいませんから。…という話をするのではなく、重要なのはこの後に書かれている「雷魚は、昔、いたけど…」の部分。
何か思い当たる節があるとは思いませんか?
察しのいい方はもうお気付きですね。そうです。今から一年前にメインブログでこんな記事を紹介しましたよね。
はい、そうなんです。この方の口コミされた池で回収した雷魚(カムルチー)なんです。
私は2016年の夏、ここで2匹の雷魚を回収し泥抜きや冷凍保存を経て、翌年の2017年の春頃にスープにしたり、カツにしたり、素揚げで食べたりと、雷魚を堪能していました。
もしかして、私が回収したから雷魚がこの池から絶滅した??
たった2匹の雷魚を回収するだけでアングラーが発見できないほど個体数が減ったようです。ちなみに、子雷魚は2匹確認していますが、2016年に1匹は回収済みでもう一方の30cm弱の個体は生存しているかは不明。
駆除というよりは食用目的で回収して、雷魚を実際に食べてみました。
雷魚の身は鶏肉と魚とホタテを足して割ったような食感。ウシガエル(※鶏肉よりも魚寄りの食感)よりも鶏肉寄りの食感で、鶏肉ではないといったところ。良い意味で鶏肉よりもヘルシー。悪い意味では味があまり主張してこない。薄味にしないと素材の味が消えてしまう。
あと、皮の部分を揚げて食いましたが、ゴムです。どうやら私が食っていたのは美味い(魚の味がする)ゴムだったようです。*1
食用魚としてのポテンシャルを秘めていることを確認しましたが、見た目が魚らしくなく、どちらかというと古代魚に近いフォルム、体表の粘液がすごい(ニオイ、分泌量が)、捌く時、鱗の処理と柵取りでまな板と包丁を交換しないと臭みが移るという手間がある点で一般に食用には向かないという感想でした。
ちなみに、この池で釣りをしているとよく人に声をかけられます。たまたまこの場所を訪れた方や、いつもランニングをしている方、ヘラブナ釣りに来られている方など。極め付けはこの池にオオクチバスと雷魚を放流したと豪語する方が私と友人に話しかけてきた時です。私は「へぇー」「そうなんですか」といった言葉を何回も繰り返していたかもしれません。話よりも外来魚を放流したご本人(自称)がいる前で、すでに何匹かオオクチバスや雷魚を食った私と友人が、さらに食材(オオクチバスや雷魚)を求めて釣りをしているこのカオスな状況。本人の前で「あなたの放流した外来魚は私が釣って食いました」なんて、とてもじゃないけど言えません。
今回はたまたま検索してみると雷魚の話があったので、当時を振り返ってみました。今後は外来生物を調理してみる系の内容を企画しているので、お楽しみに。